この業界には、
ずっと放置されている曖昧な線引きがあります。
それが
「売上とは何か」
という問題です。
・ライバーに関する記事
・事務所に関する記事
こういったものは山ほどあります。
しかしこの記事は違います。
ライブ配信業界そのものの構造
その中で
「数字がどう扱われているのか」
ここにだけ、淡々とメスを入れます。
なぜこの記事を執筆するのか
理由は単純です。
多くのライバーが
自分の銀行口座に入金された金額=売上
だと勘違いしているからです。
しかも
それをだれにも否定されず、
だれにも説明されないまま
何年も活動している人がいます。
まず、具体例から入ります
よくある、
実際にありそうな話です。
あるライバーAさん。
・リスナーが配信アプリで10万円の投げ銭をする。
・某配信アプリの還元率はおおよそ4割。
・ライバーAさんの口座には4万円が入金される。
Aさんはこう考えました。
「今月の売上は4万円だ!」
ここで、業界最大のズレが起きる
Aさんはさらにこう計算します。
・売上が4万円
・配信にかかった経費は3万円
だから、
純利益は1万円。
そして、この
1万円に税金がかかる。
と認識します。
実際、多くのライバーが
この考え方で確定申告をしています。
しかし、税務上の「売上」は違う
税金の世界では
売上はこう定義されます。
あなたが生み出した取引の総額
このケースで言うと
・リスナーが使った金額
= 10万円
これが売上です。
では、4万円とは何なのか
4万円は、
配信アプリが
・場所
・決済
・集客
を提供した結果、
あらかじめ差し引かれた、
あなたの取り分です。
つまり、
売上が4万円
ではなく
売上10万円から、
配信アプリの取り分が引かれた。
という構造です。
業界で一切整理されていないポイント
ここが、配信業界の怖いところです。
・配信アプリ
・ライバー事務所
この話をだれも、
正面から説明しません。
なぜなら
・説明すると面倒
・理解されにくい
・誤解が広がりやすい
しかし
説明されないツケは
ライバー個人が背負う
構造になっています。
正しい数字の並びを整理する
先ほどのケースを
正しく並べ直します。
・売上
10万円
・必要経費
配信アプリの取り分
その他の配信経費
・残った金額
= 利益
この利益に税金がかかります。
純利益ではなく「所得」という言葉
ここで用語を1つだけ整理します。
多くの人が言う
「純利益」
個人事業主の場合
税務上の正式な言葉は
「所得」
です。
売上−経費=所得
この所得に税金がかかります。
仮に「所得が1万円」だった場合
あくまで仮の話です。
・所得が1万円。
この場合、
・所得税
おおよそ5%
・住民税
おおよそ10%
合計すると
約15%前後。
つまり、
税金が約1,500円で、
手元に残るお金は8,500円
※実際は、他の収入、扶養、控除によって前後します。あくまで構造理解のための例です。。
もし、売上を四万円で申告していたら
ここで、少し怖い話です。
・本来の売上 10万円
・申告上の売上 4万円
このズレは
・「節税」ではありません
・「考え方の違い」でもありません
数字の認識違い
です。
悪意がなくても、
結果として
ズレた申告になります。
事務所所属ライバーの場合も同じ
ここも重要なので補足します。
事務所に所属している場合でも考え方は同じです。
・リスナーが使った金額
= 売上
・事務所の取り分
= 売上から引かれる手数料
「事務所から振り込まれた金額」
を売上とする根拠は税務上では存在しません。
なぜこの話が今まで広まらなかったのか
理由はシンプルです。
・理解すると自分の申告が不安になる
・過去を振り返りたくなくなる
・だれも正解を断言しない
結果・・・
曖昧なまま、
業界の空気になる。
これが今の、
ライブ配信業界です。
全ライバーに共有してほしい理由
この話は
・初心者
・中堅
・長年やっている人
全員に関係します。
なぜなら、
売上の線引きは、
過去にも未来にも影響するからです。
最後に
もし
・今まで振込額を売上だと思っていた
・この記事で違和感を覚えた
それは
頭が悪いからではありません。
説明されてこなかっただけ
です。
この曖昧さに
一度メスを入れておかないと
・確定申告
・インボイス
・事務所契約
すべてが
ズレたまま積み上がります。
この記事が
その分岐点になれば
充分すぎる役割です。




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